動けなかった、動かなかった時間──診断から医大受診までの1ヶ月

診断から今〜私の記録〜
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はじめに

診断されてから医大への受診までは、予約の関係で1ヶ月先となりました。

病名はついても、すぐになにかが始まるわけではない………
その事実に、戸惑いの日々が続きました。

何をすべきか分からず、ただ時間が過ぎていく中で感じたこと。

もし今、同じような時間を過ごしている方がいたら、あのときの私の経験が、少しでも気持ちが軽くなればと思い、この記事を書いています。

動きたくても動けなかった理由

動けなかった最大の理由は、紹介先の医大の初診日がすぐにとれなかったことです。

クリニックの先生には「すぐに癌化するようなポリープは見当たらない。」と言われてはいましたが、無数にあるポリープの中に〝近いうちに癌化するかもしれないもの〟があるとと思うと、不安で仕方ありませでした。

早く受診したい。、でも予約はまだ先…………

この葛藤が、私がこその後取った行動にちながっていきます。

情報を集めようとしたけれど

少しでも頭を整理して心を安心させたい自分は、インターネットで〝家族性大腸ポリポーシス〟〝ストーマ〟〝癌の確率〟などのワードを検索し続ける日々。

何か安心できる情報を探して、スマホを見ては、気づくとまた同じページを何度も読み返していました。

でも今思い返すと、私は情報が欲しかったというよりも、「納得できる答え」や「安心できる何か」に出会いたかったのだと思います。

診断〝前〟と 診断〝後〟の生活のギャップ

診断された翌日も、私はいつもどおり仕事へいきました。

外から見れば何も変わってないはずのなのに、心の中では何かが崩れてしまいそうになっていました。

普段通りを装ってみてもお、心ここにあらず、、、

まだこのときは、職場の人たちには病気のことを話せずにいました。

それでも、時間は過ぎていく

不安や混乱の中で、何もできなかった日々。

でも今振り返ってみると、私にとっては必要な時間だったように思います。

焦りや不安、混乱を経て、これから待ち構えている入院や手術など、心の中では『受け入れる準備』が少しずつ進んでいたように思えます。

もしあの時間がなかったら、きっと私はこの先の手術や入院に向き合うことができなかったと思います。

スマホを眺め続け、『あのとき行動へ移せなかった自分』は、〝心を守るために〟ちゃんと行動していたんだと、今はそう思えるのです。

おわりに

診断から手術、そしてその先へ。

何かしらの出来事と出来事の間には、『動けない時間』が待ち受けていることがあります。

当時の私のように、何もできないように感じるかもしれません。

でもそれは、あなたの心がゆっくりと現実に向き合おうとしている時間かもしれません。

どんなふうに過ごしても、その時間は決して無駄ではないと私は信じています。

不安や混乱に押しつぶされそうになったときは、無理に前を向こうとせず、どうかその気持ちと一緒に静かに過ごしてみてください。

きっとその時間が、あなたが〝自分の意思で踏み出す一歩〟につながっていくはずです。

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